こんにちは、あこです。
我が家の末っ子次男は今年25歳になります。
これがまたちょっと面白い子で、長男同様不登校は不登校だったんですが…まあ不登校もどきだったんです。
小・中学校はいつも重役出勤
末っ子次男が生まれたときには、長女小5、長男小3、次女年長と上3人はそう手がかからない状態でした。
久しぶりの赤ちゃんはそれはもう可愛くて可愛くて仕方がありませんでした。
幼児期に気管支喘息になり1週間ほど入院したこともありました。
大きくなるにつれ改善されましたが、やはり風邪をひくと私たちより重くなります。
小学校へ上がるときは次女が中学校へ、長男が高校へ入学するタイミングで新1年生が3人。
こどもは考えて産まないと数週間の間に卒園式に卒業式2つ、入学式3つなんて身体もお金も超忙しい目にあいます。
まあ、どの子もどういうわけか学校があまり好きではなく結構苦労させられた覚えがありますが、次男はまたちょっと違う。
朝は行かない、行くのは昼休みのころ。みんなが遊んでいるところにすっと入ってちょろっと授業を受けて帰ってくる。
普通不登校だと友達がいなかったり、学校に行っても一人でいたりってイメージですが友達も誰一人として「もっと早く来いよ。」とか「お前ずるいな。」とか言わないんです。
「お、来たか。バスケしようぜ!」って感じ。
今時の学校って1クラスに1人は不登校の子っているようですよね。
小3くらいのときだから10年ちょっと前かな、校長先生に呼ばれたんですね。
校長室に私と校長先生と担任の先生と3人。
家での様子とかいろいろ聞かれるわけです。ゲームが大好きで明るいし、元気だし毎日のように友達が遊びに来る。
ただ学校へは遅れて行ったり休んでみたり。
「よほど家が居心地良いんですね~。」って言われました。
いやいや、学校が居心地よくないのに家まで居心地悪くなったらあの子行くとこないでしょ?って言いたかったけどやめました。
担任の先生がとてもいい先生だったから。「学校が居心地悪い。」なんて言ったら先生を責めることになっちゃう。
うちの子が変わってるだけなのに。
そんなのらりくらりとしてる次男ですが、やるときはやるんですね。
小学校最後の運動会では自ら応援団長に立候補して先生を驚かせたり、行事には張り切って参加してました。
ここが長男と違うところ、長男は普段クラスを引っ張っていくようなタイプだったので責任のある役を任せられるんですが、その重圧に自分で潰れていってしまうんです。
中学校へ行っても相変わらず重役出勤でいつの間にか教室にいるってことが先生方には不思議だったようで、ある時、教務主任の先生に「学校へ来たら職員室に来たよって声をかけてほしい。」って言われたんですが、それからしばらく行けなくなってしまいました。
鋼のメンタルだと思ってましたが、そこまで強くも図々しくもなかったようです。
担任の先生が引きこもりから抜け出した経験の持ち主で、よく理解してくれて「声かけなくていいから。」と。
ありがたかったです。
男の子は25歳までに大人になれればいい
何とか高校にも受かり、仲の良い友達と2ヶ月くらいは行ったんですが、やはり学校というものが合わないようです。
高校の先生に勧められて総合病院の小児科へ行きました。子供の心の病気に詳しい先生を紹介してもらったんです。
いろいろと話をしましたが、小児科のお医者さんが言うにはこれと言って病名が付くようなものではないし男の子は25歳までに大人になれればいいんです、と。
これから約10年…長いな~とその時は思いましたが今年25歳になります。
結局先生方の努力もむなしく、高校も1学期でやめてしまいました。
秋ごろまでは、夫と毎朝仕入れに行ったりちょろっと小売店の仕事を手伝ったり。
市場のセリではそう、鋼のメンタルです。
超ベテランのおっちゃんたちを差し置き一番前で競るんだそうです。
これには夫もびっくりしてました。
夫は20歳で私と共に仕事を手伝い始めましたが、義父と競りに行ってもついて行っている程度で競ることなんてしばらくはできなかったそうです。
店で働かせるほどの仕事もないので、夫の同級生に頼んで工務店に雇ってもらいました。
当時はまだ車の免許がなかったので、トラックの横に乗って材木を運んだり、大工の見習いをしたり。
4年ちょっと勤めたでしょうか、理不尽なことが許せない子でどうにも我慢できないことがあったようでやめたいと言ってきました。
もう20歳を過ぎてましたし、自分で決めて自分のケツは自分で拭きなさい、というときっぱりやめてきてしまいました。
半年ほどうだうだしていましたが、接客業がしたいというので学歴不問の求人情報を探し履歴書を作って面接に行くとその場で就職が決まりもう3年ほど働いています。
工務店のときは起こさなければ起きなかったのに、今は私が7時半に起きると「行ってきます。」と出かけていきます。
バイトから正社員になり、この1月から副主任になりました。
小児科のお医者さんが言った通り25歳までに大人になれたようです。

最後に
学歴がないとそれだけで職業の選択肢が狭まります。
次女も高校中退でしたが、女の子なのでいずれ嫁に行くだろうしバイトでもパートでもいいと思ってましたが、次男の場合は嫁さんや子供を食べさせてもいけないような男であっては困ると思いました。
手に職さえあればと思って大工さんにと勤めたもののやめてしまい、どうなるかと不安でした。
今の接客業に勤めだして最初は遅番だったので、15時出勤で帰ってくるのはいつも0時頃。
寝坊の心配はありませんでしたが、ゆっくり話す時間もないし、大工見習だったころは前か後かわからないくらい真っ黒に日焼けしていたのに今は色白に戻ってなんとなく不健康そう。
副主任研修が始まる昨年の秋口から昼間の勤務にかわり、今は18時頃には帰ってきます。
私たちが飲食店で仕事をしていると店の厨房で店の食材を使い自分の夕食を作りながら、今日あったことを嬉しそうに話してくれます。
特に次女とは仲が良いので「もう!邪魔だよ、あっち行きな。」って言われるまでずっと引っ付いて話し続けます。
よく親子で話をしないといったことを聞きますが、私は子供たちが小さい頃から今日あったことを聞くのが習慣でした。
上3人のときはみんなが我先にと話したがってゆっくり聞いてあげられませんでしたが、末っ子は年が離れています。
学校から帰ってくるとまず「ママに大好きして!」っていうといつもぎゅっと抱きしめてくれました。
もちろん今はしてくれませんけど…。
それから今日あったことを聞くんです。そして批判しない。するとしても「こうすればよかったかもね~。」くらいにやんわりと。
あとは褒める。娘2人には「褒めすぎ!調子に乗るから。」と言われますけどね。
いや、あんたら2人がその毒舌で末っ子をけなすから擁護するしかないでしょ!と言いたいです。
今の職場ほど人にもお給料にも恵まれた環境を高校中退で、新たに探すのは至難の業だと思います。
嫌なことないか?腹の立つことないか?と聞くと「工務店にいたころに比べれば屁でもない。」と。
昔かたぎの理不尽な大工さんに育てられ今が最強の鋼のメンタルです。
ではまた次回…。